京都・東山に位置する「安井金比羅宮」は、縁切り・縁結びの神様として全国的に知られる強力なパワースポットです。訪れる人の多くは、断ち切りたい悪縁や築きたい良縁への願いを胸に参拝しますが、そんな中でぜひ試しておきたいのが「おみくじ」です。
今回は、安井金比羅宮のおみくじの種類や引き方、ご利益、実際に引いた人の体験談までを詳しく紹介します。参拝前に知っておきたい情報が満載です。
安井金比羅宮のおみくじとは?

安井金比羅宮のおみくじは、他の神社とは少し異なるユニークな仕組みが特徴です。黒い筒(黒筒)と、木目調の筒(縁みくじ専用)が設置されており、それぞれの筒を振って棒を出し、対応する番号のおみくじを受け取る形式になっています。
- 黒筒のおみくじ(通常のみくじ):100円
- 縁みくじ(良縁・悪縁に関する特別なおみくじ):300円
通常のみくじでは、一般的な運勢やアドバイスを得ることができます。一方、縁みくじは「恋愛運」「縁切り・縁結び」にフォーカスされており、今の人間関係や恋の行方に悩む人にとって非常に心強いヒントを与えてくれる存在です。
引き方の手順
安井金比羅宮のおみくじは以下の手順で引きます。
- 賽銭箱の横にある「黒筒」または「縁みくじ専用筒」を選び、初穂料(200円または300円)を納めます。
- 筒をしっかり振り、中から1本だけ棒を出します。
- 棒に書かれた番号を確認し、番号に対応したおみくじを受け取ります。
- 結果を読み、自分の心に響いた内容をしっかりと受け止めます。
- 結んで帰るか、自宅に持ち帰るかは自由です。
※棒は元の筒に戻してくださいという注意書きがありますので、マナーを守って引きましょう。
縁みくじの特徴とご利益

縁みくじは、特に「悪縁を断ち切りたい」「良縁を呼び込みたい」と願う方におすすめです。おみくじの内容も、通常の運勢とは異なり、「あなたの今の縁の状態」や「手放すべき縁」「近づくべき縁」などが、具体的かつ的確に示されると評判です。
よくあるアドバイスの例:
- 「その人との関係はあなたの心を縛っています。離れることで新しい風が入ります」
- 「執着を手放すことが、最良の縁を呼び寄せます」
- 「今の苦しみの先に、必ず意味のある出会いが待っています」
まるで占いのようなメッセージが書かれていることも多く、何度も読み返す人もいるほど。縁に悩む人にとっては心に刺さる内容ばかりです。
おみくじの運勢は信じるべき?どう受け止める?

神社やお寺で引く「おみくじ」は、「大吉」「吉」「凶」といった運勢だけに目を奪われがちですが、実はそれがすべてではありません。おみくじの本質は、“今の自分の状態を見つめ直すためのメッセージ”として受け取ることにあります。
たとえば「大吉」が出たからといって、何をしてもうまくいくわけではありません。そこには「今の流れは良いが、油断すれば運が逃げる」など、注意点や心構えが必ず書かれています。一方で「凶」が出た場合、多くの人は落胆しますが、そこに書かれているのは「このままだと良くない結果になるので、こう気をつけなさい」という“未来を変えるためのアドバイス”です。
実際に「凶」には「交友関係を見直せ」「焦らず一歩ずつ進め」「病は軽いうちに治療せよ」といった、具体的な警告や改善のヒントが含まれていることが多く、自分の行動を見直すチャンスと捉えるべきです。
また、おみくじは占いというよりも“神仏からの言葉”という位置づけのもの。だからこそ、良い結果は感謝と共に受け止め、悪い結果は謙虚に受け入れて日常の戒めとする姿勢が大切です。
おみくじを「未来を予言するもの」ではなく、「今、自分が何を見直すべきかを教えてくれる手紙」として読むことで、運勢に一喜一憂するのではなく、心を整える時間へと変わります。
実際に引いた人の体験談
それでは実際に安井金比羅宮のおみくじを引いた人たちの声を聴いてみましょう。
30代女性(縁切り目的で訪問)
縁みくじを引いたら、今関わっている相手に対して“無理に続ける必要はない”と書いてあり、背中を押された気がしました。その後、自然と距離が取れて、新しい仕事の縁が生まれました
20代男性(復縁を望んで)
おみくじに“過去の縁を追うな”と書かれていて、最初はショックでしたが、ふと冷静になるとその通りだと思えて。あれがきっかけで、前を向く気持ちになれました。
おみくじの持ち帰りと結ぶタイミング
おみくじを結ぶか持ち帰るかは自由です。ただし、以下のような考え方があります。
- 内容を忘れたくない → 持ち帰って何度も読み返す
- 凶や悪い内容だった → 神社に結んで厄を祓う
- 願いが叶ってほしい → 結びながら祈願する
安井金比羅宮の境内にも、おみくじを結ぶ専用の場所が用意されています。結ぶことで願いが空へと届くと信じる人も多く、特に「縁切り」「縁結び」の祈願の証として結ぶ方も多いです。
おみくじを引いた後にやるべきこと

おみくじを引いたあとは、境内にある「縁切り縁結び碑」への参拝がおすすめです。形代に自分の願いや切りたい縁を書き、碑の穴を通ることで願掛けを行う儀式があり、多くの参拝者が行列を作るほどの人気スポットとなっています。
おみくじの言葉と、形代への想いをリンクさせることで、より強い意志が神様に届くとも言われています。
まとめ:おみくじは“縁”を見つめ直すきっかけになる
安井金比羅宮のおみくじは、ただの運試しではありません。今の縁を見直し、新たな人生の一歩を踏み出すための「言霊」が込められたメッセージなのです。
縁切りや縁結びに悩んでいる人、迷いを抱えている人にとって、おみくじの言葉は不思議と心に刺さります。
参拝の際は、ぜひこの特別なおみくじを引いてみてください。そして、出会いや別れの意味をもう一度、自分なりに考える時間を持ってみてください。
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