旦那との関係がマンネリ化してきたタイミングで職場の既婚者上司との不倫の沼にはまる。やってはいけないと分かっていながらはまってしまう。そんな経験をしてしまった女性は意外と多いのではないでしょうか。
今回は、広告代理店で働くOさん(当時28歳) のそのような実体験をご紹介します。
結婚3年目、優しい夫と穏やかな生活を送っていたはずのOさん。しかし、夫婦関係のレスや収入格差への不安が積み重なり、次第に「女性として求められたい」という気持ちを強く抱くようになっていきました。
そんな中で出会ったのが、社内の既婚上司。尊敬する気持ちが次第に恋心へと変わり、やがて禁断の関係に足を踏み入れてしまいます。
やってはいけないと分かっていながら、背徳感と高揚感に心を支配され、同時に夫への罪悪感で押し潰されそうになった――。
今回は、Oさんが なぜ社内不倫に陥り、どのように抜け出し、そして夫婦生活を見つめ直したのか を、彼女自身の言葉で綴っていきます。
優しい夫と結婚したはずなのに

夫とは大学時代から付き合い、私が26歳の時に結婚しました。1歳年下の彼はいつも優しく、私の仕事も応援してくれる存在です。
ただ、ベンチャー勤務の夫の年収は私より低く、昇給もなかなか望めませんでした。
最初は「優しいからいい」と思っていたのですが、結婚して3年目、気づけば私の心には小さな不満が積もっていました。
「優しいだけじゃ、満たされないのかもしれない」
そんな思いが、徐々に胸をかすめるようになったのです。
そして、夫婦生活はいつしかレスに。
私自身も仕事に疲れ、夫も忙しい。触れ合いがなくなった私たちは、気づけば「夫婦」でありながら「同居人」になっていました。
職場の既婚者上司との禁断の恋に落ちた夜

そんなときに現れたのが、社内の上司でした。
彼は既婚者でしたが、社内でもエースと呼ばれるほどの実力者で、スマートでイケメン。私にとっては尊敬の対象でした。
深夜まで一緒に残業することも増え、自然と二人で過ごす時間が長くなっていきました。
「お互いやってはいけないことをやっている」――その禁断さが、逆に私を強く引き寄せました。

そしてある夜、飲みの帰りに、私たちは一線を越えてしまいました。
「女性として見られる」という感覚に、私は久しぶりに心を揺さぶられました。夫との間ではもう何年も感じていなかった高揚感。
その瞬間から私は、不倫という沼に深く沈んでいったのです。
罪悪感という麻薬と罪悪感

関係が始まってからの3ヶ月間、私と上司はまるで互いに引き寄せられるように、進んで残業を選びました。
誰もいなくなったオフィスに並んで座り、深夜まで仕事をしているふりをしながら、目と目が合うと胸が高鳴る。やがて打ち合わせの名目で外に出て、居酒屋やバーに立ち寄る。そして「今日はもう帰りたくない」という空気のまま、密会を繰り返すようになっていきました。
彼も既婚者。私も既婚者。
やってはいけないことだと分かっていました。けれど、その「禁断」が火に油を注ぐように、気持ちをさらに高ぶらせていったのです。
「この関係は危険だ。いつか必ず終わりが来る」
そう心のどこかで分かっていながら、背徳感とスリルが頭を支配し、やめられませんでした。
優しい夫を見るたびに

家に帰ると、夫はいつもと変わらない笑顔で「今日もお疲れさま」と迎えてくれます。
そのたびに、私は胸が張り裂けそうになりました。
「どうして私は、こんなに優しい人を裏切っているんだろう」
罪悪感はどんどん膨れ上がり、夫の隣に座るだけで息が詰まりそうになる夜もありました。
「もしバレたら、私は捨てられてしまう」
「28歳の私に、もう次はないかもしれない」
そんな不安が頭を支配し、ベッドに入っても眠れない夜が増えていきました。
誰にも言えない孤独
社内不倫なんて、友人にも、家族にも、同僚にも絶対に言えません。
飲み会で恋愛の話題になっても、私は笑顔で誤魔化すしかありませんでした。
「いいなぁ、幸せそうで」なんて言われると、胸が痛んで、喉に何か詰まったような感覚に襲われました。
結局、私は孤独に耐えるしかありませんでした。
罪悪感に押し潰されそうになりながらも、上司の視線や言葉に心が高揚してしまう。
その相反する感情の間で引き裂かれ、壊れてしまいそうな3ヶ月だったのです。
誰にも言えず辛く泣いた夜

不倫が始まって3ヶ月。私は誰にも相談できずにいました。
同僚にも、友人にも、もちろん夫にも――打ち明けられるはずがありません。
「私は、既婚者の上司と関係を持ってしまった」
その事実は、私の胸の奥に重くのしかかり、息苦しさを生み続けていました。
家に帰れば、夫はいつもと変わらぬ優しさで「今日もお疲れさま」と迎えてくれます。
その笑顔を見るたび、胸が締め付けられるほどの罪悪感に襲われました。
「どうして私は、こんなに優しい夫を裏切っているんだろう」
「もし私の秘密がバレたら、28歳の私は捨てられてしまうんじゃないか」
そんな恐怖と後悔が頭の中をぐるぐると巡り、夜眠れなくなる日もありました。
この切羽詰まった気持ちをどうにかしたい。けれど、誰にも打ち明けられない。
そんな中で、最後の望みのように辿り着いたのが「オンライン占い」でした。
電話の向こうにあった救いの言葉

震える手でスマホを握りしめ、深夜に占い師の先生へ電話をしました。
「夫を裏切ってしまっている。でも、やめられないんです」
涙で声が震えながらも、私はすべてを吐き出しました。
先生は私を責めることは一切ありませんでした。
「あなたが彼に惹かれたのは、尊敬と寂しさがあったからでしょう。
でも、それは『夫を不幸にしたい』という気持ちとは全く別物ですよ」
その言葉に、私はハッとしました。
私は夫を傷つけたいわけじゃない。ただ、女性として見られたい、心の隙間を埋めたかっただけなんだ――。
少しずつ涙が止まり、頭の中の霧が晴れていくのを感じました。
「私は何を失いたくないのか」
そう自分に問い直す時間を、ようやく持てるようになったのです。

最後の夜

ある日、上司と飲んだ帰りに、私は勇気を出して切り出しました。
「もう、この関係は終わりにしませんか。お互いにリスクが大きすぎるから」
彼はしばらく黙った後、頷きました。
そして、その夜が私たちの「最後」になりました。
ただ、正直に言います。最後の関係は、今までの人生で一番燃えるものでした。
「これが終わりだ」と分かっていたからこそ、全身で感じ、記憶に焼き付けるようにお互いを求め合ったのです。
今でも思い出すと、罪悪感を感じながらもドキドキします。
でも、それで本当におしまいでした。
まとめ:夫ともう一度向き合うために

いかがでしたでしょうか。今回は既婚女性が職場の既婚男性上司との不倫にはまってしまった体験談を紹介してきました。
Oさんは不倫をやめてから、占いを通して冷静に自分を見つめ直しました。
Oさんが本当に失いたくないものは、スリリングな恋ではなく、夫と築いてきた穏やかな日常だと気づいたのです。
夫は何も知りません。Oさんはこの秘密を墓場まで持っていくつもりなようです。
ただ、それからのOさんは、夫の良いところを探すように心がけていました。
そして驚いたことに、夫は転職し、仕事で成果を出して出世。年収も大きく上がりました。
「優しいけれど頼りない」と思っていた夫は、Oさんの知らないところで成長していたのです。
Oさんは今も、この罪を背負って生きています。
でも同時に、夫を再び心から大切にしたいと思っています。
不倫の記憶は消えませんが、それを教訓にして、これからの人生を共に歩んでいこうと決めています。
この体験談が同じような悩みを抱えている方の助けになればと思います。
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