「なんだか最近ついてないな…」「トラブルが続いている…」そんなときに気になるのが“厄除け”。関東には、古くから厄を祓ってくれると信じられてきた神社がたくさんあります。ちょっと心配な年回りのときや、新しいことを始めるタイミングで厄払いに行くのも気持ちがスッキリしておすすめですよ。
今回は、そんな中でも特にご利益が高いと評判の“厄除けに強い神社”を厳選してご紹介します。歴史も深く、雰囲気の良い神社ばかりなので、観光やお参りついでにぜひ立ち寄ってみてください。
1. 寒川神社(神奈川県寒川町)

関東屈指の厄除け神社として知られる寒川神社は、全国唯一の「八方除」の守護神を祀る神社です。どの方角から来る災いもすべて除けるという信仰があり、厄除けにとどまらず、方位除け・災難除けに訪れる人が絶えません。
創建はおよそ1500年以上前とされ、古くは武将や権力者たちの信仰を集めました。源頼朝や徳川家康も崇敬したとされる由緒正しい神社で、相模国一之宮としての格式も誇ります。年間を通じて行われる「八方除大祭」は全国からの参拝者でにぎわい、厄年や人生の転機を迎える人にとって特別な祈願の場となっています。整備された境内と清らかな空気が心を落ち着かせ、訪れるだけで浄化されたような感覚を得られる神社です。
2. 川崎大師(神奈川県川崎市)

「厄除けのお大師さま」として全国にその名を知られる川崎大師は、正式名称を「金剛山金乗院平間寺」といい、1128年に創建されました。真言宗智山派の大本山で、弘法大師(空海)の教えを伝える祈祷寺として、古くから厄除け・病気平癒の祈願が盛んに行われています。
特に毎日行われる「護摩祈祷」は迫力があり、炎の揺らめきとお経の響きが厄を焼き尽くすとされています。初詣では全国屈指の参拝者数を誇り、毎年300万人以上が訪れるほどの人気。お札やお守りも種類が豊富で、厄除けに特化したアイテムがそろっています。厄年を迎える人や、人生の節目に不安を感じる方にとっては非常に心強い神社です。
3. 西新井大師(東京都足立区)

正式名称「五智山遍照院總持寺」と称される西新井大師は、真言宗豊山派の名刹で、厄除け・災難除けのご利益で知られています。平安時代、空海が関東を巡錫した際にこの地で病を鎮めたことが起源とされ、西の京都・東の西新井と並び称されるほどの厄除け寺です。
名前の由来にもなった「新井の井戸」は、空海が祈願して湧き出させたと伝えられ、現在でも清らかな霊水が湧き続けています。境内には厄除け護摩祈願が日々行われており、参拝客も多く賑やか。地元住民はもちろん、関東一円から厄年の男女が訪れる、心のよりどころとなる寺院です。
4. 大宮氷川神社(埼玉県さいたま市)

大宮の名の由来ともなった氷川神社は、関東に280社以上ある氷川神社の総本社です。創建はなんと約2400年前とされ、主祭神にはスサノオノミコト、クシイナダヒメノミコト、オオナムヂノミコトを祀ります。古代より武蔵国の守護神とされ、災厄除けや開運に強いご利益を持つとされています。
境内はとても広く、長い参道や静かな社叢が心を落ち着かせてくれます。節分や厄除けの時期には多くの人が集まり、厄払いの神事も盛大に行われます。神社周辺には古墳や史跡も多く、歴史散策を兼ねて訪れるのもおすすめ。特に厄年や節目の年に訪れると心の整理ができる神社です。
5. 鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)

鎌倉の象徴ともいえる鶴岡八幡宮は、1063年に源頼義が創建し、その後源頼朝によって現在地に遷座されました。鎌倉幕府の中心として武士たちの崇敬を集めたこの神社は、勝運と厄除けのご利益で知られています。
本宮までの参道や段葛(だんかずら)は風情があり、厳かな雰囲気の中でのお参りは特別な時間を感じさせてくれます。節分や厄除け祭では多くの人が訪れ、厄年を迎える人たちの強い信仰を集めています。歴史と自然、そして浄化の力を感じられる神社として、観光も兼ねてぜひ訪れたい一社です。
6. 清水観音堂(東京都台東区)

上野公園内に位置する清水観音堂は、寛永寺の塔頭の一つで、1625年に徳川家光の命で建立されました。京都の清水寺を模した舞台造りの本堂が特徴で、都内にありながら自然と調和した美しい景観を誇ります。
本尊の千手観音は、厄除けや病気平癒、安産など多くのご利益があるとされ、特に女性や年配の方に人気です。境内には縁結びの「月の松」や、お砂踏みもあり、気軽に霊場巡礼のご利益を得られます。静かに手を合わせたい方にぴったりの隠れた厄除けスポットです。
7. 高幡不動尊(金剛寺)(東京都日野市)

高幡不動尊は、関東三大不動のひとつに数えられる天台宗別格本山の名刹で、不動明王を本尊としています。創建は平安時代前期と伝えられ、平将門討伐に向かった武士たちの信仰も集めたという歴史がある厄除けの霊場です。
特に護摩祈祷が有名で、火焔とともに唱えられる真言は、厄を焼き払い、身も心も清めてくれると評判です。境内には美しい五重塔や四季折々の花が咲く山道もあり、訪れるだけでも心が洗われます。厄年の節目に静かに祈願したい方、また自然の中でリラックスしたい方におすすめの場所です。
8. 成田山新勝寺(千葉県成田市)

940年に寛朝大僧正によって開かれた成田山新勝寺は、不動明王を本尊とする真言宗智山派の大本山です。平将門の乱を鎮めるために京都の高僧がこの地に下向し、国家鎮護の祈祷を行ったことが起源とされています。
不動明王の強力な力で厄を祓う「護摩祈祷」は全国的に有名で、毎日行われる法要には多くの参拝者が訪れます。初詣では全国有数の人出を誇り、厄年を迎える人にとっては定番中の定番。広大な境内は見どころも多く、祈願後の散策も楽しめます。厄除けとともに、心身をリフレッシュできるパワースポットです。
9. 香取神宮(千葉県香取市)

古代から武道の神として知られる香取神宮は、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)を祭神とし、国家鎮護や災厄除けにご利益がある神社です。創建は紀元前とも言われ、鹿島神宮と並んで東国の守護神とされてきました。
特に平安時代以降、武士階級の間で「勝運の神」としての信仰が厚く、戦国時代にも多くの武将が戦勝祈願に訪れたと記録されています。現在では厄除け・交通安全・家内安全を願う人々の参拝が絶えません。深い森に囲まれた神域は神秘的で、身も心も清められるような感覚に包まれます。
10. 日枝神社(東京都千代田区)

日枝神社は、江戸城の鎮守として徳川家康の命により現在の地に遷座された神社で、古くは山王社とも呼ばれていました。主祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)で、厄除けや縁結び、仕事運上昇などのご利益があります。
特にビジネス街・永田町の中心に位置していることから、政治家や会社員の参拝者も多く、厄除けと共に出世や成功を願う場として親しまれています。6月の山王祭は江戸三大祭のひとつで、地域を挙げての大きな行事。都会の真ん中にあるとは思えないほど静謐な空間で、心を落ち着けて厄を祓いたい方におすすめの神社です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
関東には、古代から続く信仰や武将たちの祈願を背景に持つ厄除け神社が数多く存在しています。大切な節目の年や、不運が続いて気持ちが落ち込みがちな時こそ、歴史ある神社に足を運び、心と体をリセットしてみてください。本サイトは関東の厄除け神社だけではなく様々な日本の神社や文化を紹介しています。もし興味ある方はぜひほかの記事も読んでいただけると嬉しいです!
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