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― 絶縁の後に押し寄せる罪悪感
「母は毒親だと思っていたけれど、愛情表現が下手なだけで本当は私を大事に思っていたのかもしれない」
「説明もせずに突然連絡を絶った私は酷いのでは?」
「ここまで育ててもらったのに、私は母を傷つけてしまったのでは?」
――母との絶縁を選んだ直後、Yさんの心に次々と浮かんだのは、そんな罪悪感に満ちた言葉でした。
長年、自己愛性パーソナリティーを持つ母に支配されてきたYさん。勇気を出して絶縁し、自分の人生を取り戻したものの、その裏側には「解放感」と同時に押し寄せた深い罪悪感との闘いがありました。
そこで今回は、Yさんが「母との縁を切る」と決意した後に実際にどんな心境に襲われたのか、そしてその罪悪感をどう受け止めていったのかを赤裸々に綴ります。
解放感と同時に湧き出した罪悪感
絶縁した直後、最初に訪れたのは「静けさ」でした。
今まで当たり前だった怒声も干渉もなくなり、夜は電話の着信音に怯えることなく眠れる。家にいるだけで緊張していた心と体が、ようやくゆるみ始めました。
その静けさは驚くほど心地よく、「私は自由になったんだ」と深い実感をもたらしました。
しかし同時に、「親を見捨てたのではないか」「私は冷たい人間なのではないか」という罪悪感が胸を締めつけました。涙が止まらない夜もありました。
思い出が美化されてしまう罠

絶縁によって、母との関係は「現在進行形」から「過去形」に変わりました。
すると不思議なことに、これまでの嫌な記憶が少しずつ薄れ、良い思い出ばかりが浮かび上がるようになったのです。
「愛情表現が下手なだけで、実は私を大事に思っていたのかもしれない」
「母は怒鳴ることしかできなかったけれど、それも愛の裏返しだったのでは」
そんな風に思うと、絶縁したのは自分が悪者だからではないかという錯覚に陥りました。
本来なら被害者は自分のはずなのに、絶縁したことで母の方が被害者のように感じられ、罪悪感がさらに強まったのです。
罪悪感の正体を知る

私は、あまりに苦しくてカウンセリングに通い始めました。
そこで教えられたのは、「罪悪感は自然な感情だ」ということ。
幼い頃から「良い子」を演じてきた子どもは、どうすれば親が満足するかを知っています。だからこそ、それに逆らった自分を責めてしまう。
罪悪感は「親を拒絶したことへの自然な反応」だと知り、私は少しずつ気持ちを軽くなっていきました。
しかし罪悪感は待ってくれません。夜中にふと母を思い出して涙が止まらないとき、カウンセリングの予約は取れない。
友人に話しても「親なんだから大事にしなよ」と言われるのが怖い。頼れる人がどこにもいない――そんな切羽詰まった瞬間が何度もありました。

そこで私が頼ったのがオンライン占いでした。
「母は本当は私を愛していたのに、見捨てた私は悪い人間なのでは?」
「ここまで育ててもらったのに、私は母を傷つけてしまったのでは?」
胸の奥にしまい込んでいた思いを背景ごと占い師に打ち明けたとき、涙が溢れました。
すると不思議なことに、それまで胸を押し潰していた重さが少しずつほどけていったのです。
占い師は未来を断定することはしません。けれど、震えるような気持ちを「分かるよ」と受け止めてくれました。
「あなたが間違っているんじゃない」
「その苦しみは自然なものだよ」
そう共感してもらえた瞬間、誰からも理解されない孤独の中でただ一人だった心に、あたたかな光が差し込んだのです。
占いは私にとって「未来を当てるもの」ではなく、孤独に寄り添い、罪悪感を抱えたままでも安心して気持ちを吐き出せる居場所になっていきました。

罪悪感と付き合うための工夫

絶縁して「静けさ」と「自由」を手に入れたはずなのに、Yさんの心には何度も罪悪感が押し寄せました。
「ここまで育ててもらったのに、私は母を傷つけてしまったのでは?」
「説明もせずに突然連絡を絶った私は酷い人間なのでは?」
そんな思いに支配され、眠れない夜が続いたのです。
① 自分を守る言葉を繰り返す
罪悪感に押しつぶされそうなとき、Yさんは心の中で何度も言葉をつぶやきました。
「私は悪くない」
「自分の人生を生きてもいい」
「これは必要な選択だった」
現実は変わらなくても、言葉を繰り返すことで心に杭を打ち、罪悪感に呑み込まれないようにしていったのです。
② カウンセリングで罪悪感の正体を知る
あまりに苦しくて、私はカウンセリングにも通いました。
そこで教えられたのは「罪悪感は自然な感情だ」ということ。
幼い頃から「良い子」を演じてきた子どもは、どうすれば親が満足するかを知っています。
だからこそ、それに逆らった自分を責めてしまう――罪悪感は「親を拒絶したことへの自然な反応」だと説明を受け、少しずつ気持ちを軽くできるようになりました。
③ 占いで切羽詰まった気持ちを吐き出す
ただ、カウンセリングは予約制でいつでも頼れるわけではありません。
夜中に胸が罪悪感でいっぱいになり、「誰かに今すぐ聞いてほしい」と切羽詰まることもありました。
けれど、そんな都合よく相談できる相手はいない……。
そのとき私を救ったのが先ほども触れたオンライン占いでした。
スマホで深夜でもすぐに相談でき、匿名で打ち明けられる安心感がありました。
「ここまで育ててもらったのに、私は母を傷つけてしまったのでは?」
「説明もせずに突然連絡を絶った私は酷いのでは?」
そうした思いを背景ごと占い師に伝えると、不思議と胸を押し潰していた重さが少しずつ和らいでいったのです。
占いは未来を断定するものではありません。けれど、否定せずに受け止めてもらえる場所であることが、私にとって大きな救いになりました。

④ 母を思い出す物を手放す
母からもらった物や実家から持ち出した物を見るたびに、胸がざわつくことがありました。
「母を思い出す物は置かない」と決め、思い切って処分。
日用品を自分で買い直すことで「これは母の影響ではなく、自分が選んだ人生の一部だ」と実感できるようになったそうです。
⑤ 信頼できる人に少しだけ打ち明ける
こうして徐々に罪悪感を軽くしてきたタイミングで、信頼できる一人の友人に勇気を出して打ち明けてみました。すると以外にも「Yちゃんは悪くないよ」と返してもらえただけで肩の力が抜けました。
ただし、信頼できない相手には打ち明けない方が良いでしょう。
多くの人は毒親の現実を理解しておらず、綺麗事で返されてしまい、余計に傷つくこともあるからです。
⑥ 小さな幸せを積み重ねる
「幸せになってはいけない」と思うと、ますます罪悪感に囚われます。
だからこそ、日常の小さな楽しみを意識的に増やしました。
好きな音楽を聴く、公園を散歩する、カフェで美味しいコーヒーを飲む――。
ほんの小さなことでも「私は幸せを感じてもいいんだ」と思える瞬間を積み重ねることで、心のバランスを取り戻していったのです。
少しずつ芽生えた「これで良かった」という確信
罪悪感はすぐに消えるものではありませんでした。
それでも、時間が経つにつれて「これで良かった」という確信が少しずつ育っていきました。
朝目覚めたときに誰からも罵倒されない日常。
仕事や友人関係に集中できる喜び。
夜ぐっすり眠れること。
小さな幸せを積み重ねるたびに、罪悪感よりも「これが私の人生だ」という実感が強くなっていきました。
気づけば体調も整い、鏡に映る自分の表情が少しずつ柔らかくなっているのを見て、心から「やっと自分の人生を生き始めた」と思えたのです。
まとめ ― 罪悪感は「回復の通過点」
いかがでしたでしょうか。Yさんの体験から分かるのは、絶縁した直後に罪悪感を抱くことは決して異常ではないということです。
それは「長年親に支配されてきた人が、自分らしく生きようとするときに必ず通る感情」だからです。
罪悪感は悪ではなく、むしろ回復の通過点。
そこを抜けた先に、本当の「自由」と「自分の人生」が待っています。
もし今、あなたが同じように罪悪感に苦しんでいるなら――
その感情は「間違っている証拠」ではなく、「新しい人生への通過儀礼」なのかもしれません。
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