「結婚を機に、毒親と絶縁しようか」
そう考えてしまう自分に、戸惑っていませんか。本当なら幸せだけを感じたいはずなのに、結婚の話が進むほどに「親をどうするか」という不安が胸を締めつける。表面上は祝福してくれるかもしれません。けれどその裏で、あなたの幸せに便乗し、自分を「いい親」に見せようと振る舞う姿が目に浮かぶのではないでしょうか。彼や彼の家族を巻き込むくらいなら、思い切って縁を断ちたい――そんな葛藤に揺れるあなたへ、今回は幸せを守るための心構えと選択肢をお伝えしていきます。
毒親の表面的な「祝福」の裏に潜む違和感

毒親は、あからさまに結婚へ反対するとは限りません。むしろ笑顔で「おめでとう」と言い、表面上は祝福してくれるでしょう。ですがその裏では、必ずと言っていいほど“自分を良く見せる行動”が始まります。
- 結婚式で「私は立派に子を育てた」とアピールする
- あなたの幸せに便乗し、周囲に“良い親ぶり”を誇示する
- 外では柔らかく振る舞い、裏では彼やその家族に圧をかける
そんな姿を想像するだけで、胸の奥に嫌悪感がこみ上げてきませんか。毒親の「いいとこ取り」を見せつけられるほど、自分がどれほど苦しめられてきたかを思い出してしまうのです。
体験談 ― Yさんが結婚を機に毒親と絶縁した話

ここで、実際に結婚を機に毒親と絶縁したYさん(28歳・女性)の体験をご紹介します。
Yさんの両親は不仲で、なんと自分の誕生日に離婚しました。幼い頃から家庭にはDVがありました。それでも表面上は「愛している」と言うものの、実際の行動は自分勝手でした。
例えば、子どもの自分をお酒の飲めないバーに連れて行ったり、誕生日にはディズニーランドへ行ったものの、なぜか母の浮気相手も一緒。さらに「誕生日プレゼントはポイントで買ったのよ」などと悪びれもなく口にされたといいます。
極めつけは、大学受験の日。母が試験会場まで車で送ってくれる約束をしていたのに、当日になって別の予定を優先してすっぽかされ、遅刻して不合格。浪人することになりましたが、学費も生活費も「自分で何とかしろ」と突き放されました。その後も母から「あなたのせいで落ちたんでしょ」と責められ続け、心に大きな傷が残ったのです。
そんなYさんも社会に出て、優しく誠実な彼と出会いました。結婚を意識するようになり、何度か母を紹介しましたが、そのたびに母は「私はいい親よ」と周囲にアピール。内心、Yさんは「ふざけるな、ありえない」と怒りでいっぱいでした。自分の幸せにまで入り込もうとする姿に、結婚後の未来が恐ろしくなったといいます。
悩んだ末に、Yさんは結婚を機に母と絶縁。結婚式にも呼びませんでした。最初の数か月は罪悪感がありましたが、3か月も経つと不思議と消えていきました。
「絶縁して本当に良かった。私は今とても幸せ。まるで新しい人生を踏み出したみたい」と、Yさんは振り返ります。
結婚は「新しい家族」を築くこと

結婚とは、あなたと彼が共に歩むための「新しい家庭」を築くことです。そこには安心や喜びがあっていいはずなのに、毒親との関係を続ければ、幸せな場にまで影が差し込んでしまいます。
- 式や新居に過干渉する
- 彼やその家族を否定して不和を生む
- あなたに罪悪感を植え付け、家庭に暗い空気を持ち込む
これらは現実に起こり得ることです。あなたが守りたい大切な人まで巻き込み、せっかくの幸せを台無しにしかねません。
「絶縁を考える」ことは逃げではなく選択

「親だから縁を切るなんて」と迷うかもしれません。ですが、あなたが考えている「このままでは家庭が壊される」という直感は、とても正しいものです。
絶縁は逃げではありません。むしろ、
- 彼と新しい家庭を守る
- 自分の人生を自分で選び取る
- 長年の呪縛を断ち切り、自由になる
ための勇気ある選択です。あなたは親のために生きる必要はありません。これからは、自分と大切な人のために生きていいのです。
決断の前に考えてほしいこと
絶縁は簡単なことではありません。だからこそ、以下の3つを整理してみてください。
- 彼に正直に気持ちを話す
「親の影響で結婚生活が壊れるのが怖い」と伝えてみましょう。きっと彼は、あなたの傷ごと受け止めてくれます。 - まずは距離を置くことからでもいい
いきなり絶縁が難しければ、連絡を減らす・会わないなど、距離を置く方法でも構いません。それだけで心は軽くなります。 - 罪悪感を手放す
「親に逆らうのは悪いこと」という刷り込みは、あなたを縛るための呪縛です。あなたはもう大人で、自分の人生を選ぶ権利があります。
幸せな未来を守るために
あなたは長い間、親の影に苦しめられてきました。そして今、やっと手に入れようとしているのが「自分の幸せ」です。
その幸せを壊そうとする存在から距離を置くことは、あなたと彼の未来を守るために必要なことです。
もし迷ったら、自分に問いかけてみてください。
「私は誰と幸せを分かち合いたいのか」
答えが「彼と、そして新しい家族と」であるなら、あなたの選択は間違っていません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。結婚を機に毒親と絶縁することは、苦しい決断に思えるかもしれません。ですが、それは「幸せを守るための勇気ある一歩」です。
表面だけ祝福し、あなたの幸せを自分の「いい親アピール」に利用しようとする毒親に、これ以上振り回されないために。そして、本当に大切にしたい人たちと笑顔で暮らすために。
あなたは自由に、自分の人生を選んでいいのです。
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