「親だけど、もう一緒にいたくない」「親なのに、そばにいるだけで心が苦しくなる」――そんな思いを抱えているあなたへ。
今回は、あなたのように“毒親”との関係に苦しんでいる方に向けて、心を守るための「縁切り」の方法をご紹介します。
おまじない、呪文、言霊、縁切り神社、護符、パワーストーン――古くから受け継がれてきた知恵の中から、現代でも実践しやすいものを厳選しました。
どうか毒親に悩んでいる人は、参考にしていただけると嬉しいです。
毒親と縁を切ることは“逃げ”ではありません
「親を嫌いになるなんて自分が冷たいのでは?」「縁を切るなんて罪悪感がある」――そう悩む方も多いでしょう。
けれど、自分を精神的に追い詰めるような関係から離れることは、決して間違いではありません。
毒親との関係を断つことは、あなたの人生を取り戻すための一歩です。
あなたが健康に、自分らしく生きることは、それ自体が尊く、価値ある選択です。
たとえ血のつながった親でも、「もう無理だ」と感じるなら、距離を置くことは“悪”ではなく“回復”の始まりです。
縁を手放すことで、心に余白が生まれ、そこに新たな人間関係や安心が入ってくることもあるのです。
まじないで悪縁を断ち切る方法
ここでは、家庭内でも実行しやすく、精神的な整理にもつながる縁切りのおまじないをご紹介します。
青いペンのおまじない

親の名前を塗りつぶすという儀式を通して、心の中の関係性を整理します。
- 紙に縁を切りたい親のフルネームを書く
- 青いペンで名前が見えなくなるまで塗りつぶす
- 「〇〇さん、嫌なお役目ありがとうございました。次は笑顔で会いましょう」と唱える
- 紙を破ってゴミ箱に捨てる
トイレットペーパーのおまじない

悪縁を物理的に水に流すことで、精神的な解放感を得られます。
- トイレットペーパーに親の名前を書く
- 毎回トイレのたびに流し、1ロール使い切る
- 「この縁を手放します」と唱える
ボンドのおまじない

関係をバラバラに分解し、最終的に封印する強力なおまじないです。
- 紙に親の名前を書く
- 名前が見えなくなるまで細かく切り刻む
- 切れ端をボンドで固めて処分する
にんじんのおまじない

食べることで関係性を“消化”する象徴的な行為です。
- にんじんに親の名前を針で刻む
- 細かく刻んでその日のうちに料理に使う
- 食べながら「もう過去を受け入れます」と心の中で唱える
ホッチキスのおまじない

段階的に関係を封印していく儀式的な方法です。
- 紙10枚に親の名前を書く
- 重ねて5日間で四隅をホッチキスで留める
- 最終日にペンで突き刺して破り、細かくして捨てる
呪文で心を整える方法
続いて呪文での縁切りする方法について紹介していきます。
アブラカタブラ

この呪文は古代より魔除けの言葉として使われ、あらゆる悪縁を断ち切ると信じられています。
相手を思い浮かべながら、「アブラカタブラ」と唱えることで、心と空間の浄化が進みます。
おすすめのタイミング
相手と接してイライラしたときや、強く心を乱されたときに唱えるのが効果的です。
観世音(かんぜおん)

観音菩薩の慈悲の力にすがるこの呪文は、相手に対する怒りや苦しみを和らげる効果があります。
「観世音」と静かに唱えることで、自分の心を整え、穏やかな関係に導く助けとなります。
おすすめのタイミング
心を落ち着かせたいときや、相手を許したいと感じた瞬間に唱えると心が軽くなります。
マリネ・カムラ

悪縁を断ち、今後の人生に悪い縁を寄せ付けないようにする力がある呪文です。
毎晩寝る前に10回唱えることで、心の浄化と防御が行われるとされます。
おすすめのタイミング
就寝前、日常的な習慣として取り入れるのが効果的です。
嫌な人がいなくなる言葉と言霊の力
毒親との関係に悩んでいる方へ――
ここでは、あなたの心を少しずつ軽くし、前を向く力をくれる「言霊(ことだま)」をご紹介します。
どれも口に出して唱えるだけで、あなたの内側の感情が変化しはじめる力があります。
特別な道具は必要ありません。静かな時間に、自分のためにそっと使ってみてください。
お母さん(お父さん)、必要な学びをありがとうございました
たとえあなたを傷つけた親であっても、その存在を通して学べたことがあるかもしれません。
たとえば「こんなふうには生きたくない」「自分は自分でいたい」という気づきさえも、あなたにとって大切な学びです。
この言葉を使うことで、心の中で少しずつその関係にピリオドを打つ準備が始まります。
おすすめのタイミング
涙がこぼれたとき、親を思い出して苦しくなった夜などに。
お母さん(お父さん)との出会いに感謝します
親という存在がいたからこそ、今のあなたがここにいる――。
その事実にだけ感謝することで、過去を「受け入れる」準備ができます。
怒りや憎しみではなく、距離を置くための“静かな別れ”を意識した言霊です。
おすすめのタイミング
心がざわつくとき、罪悪感を感じそうになったときに。
お母さん(お父さん)と出会えて幸せでした
本当はそう思えなくても大丈夫。
この言葉は「許すため」ではなく、「心を自由にする」ために使うものです。
自分の人生を歩み出すために、“過去にそっと区切りをつける言葉”として受け取ってください。
おすすめのタイミング
過去の記憶に引っ張られそうなとき、気持ちを整理したいとき。
私の人生には、素晴らしい出会いが増えてきました
あなたの世界は、親だけではありません。
これからはあなたを尊重し、愛してくれる人と出会う時間が増えていくはずです。
この言葉を何度も繰り返すことで、心の向きを「過去から未来へ」と優しく変えることができます。
おすすめのタイミング
朝起きたとき、リスタートしたいと感じたとき。
私は毎日、安心して過ごせて幸せです
安心は「今ここ」にあるもの。
毒親との思い出に心を引っ張られてしまう時こそ、この言葉で自分を“現在”に引き戻してあげてください。
言霊には、現実を変えていく力があります。
おすすめのタイミング
不安が強いとき、気持ちが落ち込んだ日の朝や夜に。
親との縁を手放すことができました
完了形で言い切るこの言葉には、未来を現実に変えていく強さがあります。
もうこれ以上、苦しみの中にとどまらなくていい。
この言霊を使うことで、あなたの中の“自由になりたい気持ち”が後押しされます。
おすすめのタイミング
親と物理的・心理的に距離を置けたとき、ひと区切りつけたい場面で。
まじない以外の方法で悪縁を断ち切る
縁切り神社
安井金比羅宮(京都府)

京都・東山に鎮座する安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)は、「縁切り神社」として日本一有名な場所です。
創建は飛鳥時代にさかのぼり、主祭神・崇徳天皇は不遇の最期を遂げたことから「執着を断ち切る神」として信仰されてきました。
境内には「縁切り縁結び碑」という大きな石の穴があり、そこを願いを書いた形代(かたしろ)と一緒にくぐることで、悪縁を切り、良縁を結ぶとされています。
実際に“親との関係が改善した”“精神的に楽になった”といった口コミも多く、全国から参拝者が訪れる“聖地”です。
縁切榎(東京都板橋区)

縁切榎(えんきりえのき)は、江戸時代から「縁切りの木」として知られる東京都板橋区の小さなスポット。
ある大名が望まぬ結婚を解消するため、花嫁行列をわざわざこの木の下を通らせたという逸話が残ります。
現在は御神木が石碑として残されており、そばのポストに願いを書いた紙を投函することで縁切り祈願ができます。
人通りも少なく静かな場所なので、ひっそりと手放したい縁を祈るには最適です。
パワーストーン
毒親との関係に悩んでいると、心がすり減り、自分の感情すらわからなくなることもあるかもしれません。そんなとき、お守りのように寄り添ってくれるのがパワーストーンです。古来より人の心に寄り添い、浄化と保護の力を持つとされる石たちは、縁切りのおまじないと併用することで、精神的な支えとなってくれるでしょう。
以下に紹介するのは、特に“親との悪縁”を断ちたい人に向いている石たちです。
アメジスト(Amethyst)

「癒し」と「浄化」の代表格ともいえるアメジストは、心に残る怒りや悲しみを落ち着かせ、冷静な判断力を与えてくれる石です。親に言われた傷つく言葉が頭を離れない、過干渉がつらい…そんなとき、そっと持ち主の心を整えてくれます。
ブラックオブシディアン(Black Obsidian)

過去のトラウマや強い執着を断ち切る力を持つ、“悪縁を断ち切る最強の石”とも呼ばれる黒曜石。負のエネルギーをはね返し、自己保護の力を高めてくれるため、親との精神的な境界線を引きたい人にぴったりです。
ラピスラズリ(Lapis Lazuli)

“真実の気づき”を与える石とされるラピスラズリは、親から刷り込まれてきた価値観や自己否定の思考を手放す助けになります。自分の本当の気持ちに気づき、心の軸を取り戻したい方に。
プレナイト(Prehnite)

「不要な縁を優しく手放す石」と呼ばれるプレナイトは、感情的な執着や親からの罪悪感をやわらげてくれます。“縁を切る”という強い言葉にためらいがある人でも、この石の穏やかな力に背中を押されるかもしれません。
マラカイト(Malachite)

心の毒を吸い取ると言われる緑のマラカイトは、親との関係で蓄積された怒りや不安、自己否定の感情を解毒し、癒してくれる石です。強く心を守りたい人におすすめ。
カイヤナイト(Kyanite)

他人からの影響を断ち、自立を促す石。「親の言うことを聞かなきゃいけない」という思い込みから解放されたい人に適しています。人の意見に左右されやすい方にも効果的です。
アイオライト(Iolite)

“人生の羅針盤”とも言われる石で、迷っている人に進むべき道を示してくれる力があるとされています。親との関係を見直す勇気が欲しいとき、背中をそっと押してくれるでしょう。
護符

護符とは、神仏の力が込められたお守りのようなものです。
紙や布に経文や神仏の姿が記され、身につけることで、災厄や悪縁から守ってくれるとされます。
護符は神社で授与されることもありますが、霊能者や専門家が個別に作成する場合もあります。
近年ではネットでも縁切り専用の護符を手に入れることができ、持ち歩くだけで心の支えになると人気です。
特に「毒親との精神的な縁を断ちたい」と強く願う方には、「人間関係断ち切り護符」「親子関係の浄化護符」などが効果的です。
身近に置くことで、決意が揺らいだときの“精神的なお守り”にもなるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、毒親との関係に悩む方に向けて、心を守るための「縁切り」の方法を紹介しました。
おまじないや言霊、神社参拝、パワーストーン、護符など、すべてはあなたの人生を健やかに生きるための選択肢です。
本サイトでは、このような“心を整える日本の知恵”を多数紹介しています。
少しでも前を向くきっかけになれたら嬉しいです。
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